ミッション
EXD-Japanのミッション
日本における「完全自由診療医」の数を増やし、原因療法を目的とした歯科医療の選択肢を作ることがEXD-Japanの使命です。矛盾を抱えた歯科医療界において⻭科医師が国⺠の皆様からの正当な信頼を得るためには、対症療法を目的とした保険診療を⾏う歯科医療機関だけではなく、適切な人格を備え、原因療法を目的とした「完全自由診療」スタイルの歯科医師および歯科医療機関の存在が必要不可欠です。
EXD-Japanの3つの計画
完全⾃由診療医50⼈計画
現在正会員23名(歯科自由診療開業・移行達成:13名、準備中:8名)
EXDアカデミーから、2025年までに完全⾃由診療医を50⼈輩出する事を⽬標としています。
- 完全⾃由診療で開業、または開業準備をしている
- EXD-Japan 認定医・および認定施設を取得済み、またはその意思がある
EXDアカデミー ロッカードセンター計画
歯科自由診療および診療哲学についての教育・研究機関「EXDアカデミー ロッカードセンター」を2031年までに設⽴する事を計画しています。EXDアカデミーの6ヶ⽉コースを中⼼とした、様々な教育・研究活動を⾏う施設です。一般の方にも⻭科医療に関する情報提供を⾏います。
歯科医師のキャリア・診療哲学講義計画
歯科医師のキャリアや診療哲学についての講義を出張にて行います。日本の歯科医療の仕組みについて、知っておくべきキャリアの選択について、歯科医師が持っておくべき診療哲学についてなど、歯科医療の未来を担う若手の歯科医師や学生へ向けたレクチャーを行います。大学や各種スタディーグループなど、講演依頼お待ちしております。
⽇本の⻭科医療が抱える問題点
画⼀化された⻭科医療
まず、⽇本の保健医療システムが、対症療法を前提とした、必要最低限の治療がコンセプトであるという事が認知されていません。
ほとんどの国⺠は、保険証を提⽰すれば最⾼の治療を受けられると思っていますし、⻭科医師の多くも保険で最善・最⾼の治療を⾏わなくてはならないと思っています。
⻭科医療は⽇々進歩しており、50年前と今では圧倒的に要求される知識と技術が向上しています。現在の⻭科の保険点数は求められる医療の⽔準に対してあまりにも低く抑えられており、仕事に⾒合った経済基盤が確⽴されているとは⾔えません。しかし⼤学卒業後、我々には「保険の請求⽅法」について学ぶ機会は与えられますが、「保険を⼀切使わずに診療を⾏う⽅法」について学ぶ機会はほとんどありません。その結果、保険患者の回転率や効率、そして⾃費率といった数字にばかり⼼を奪われがちとなり、患者とのコミュニケーションの機会や⻭科医師⾃⾝の価値を知ってもらえるような機会は失われ、「毎回担当医が変わる」「誰でも⼀緒」といった、医療の画⼀化が進んでしまっています。
このような医療の画⼀化は「健康で⽂化的な最低限度の⽣活を営む」ために必要な「最低限の医療システム」としては理想的ですが、全ての⼈が果たしてそれを望んでいるのでしょうか?もっときめ細やかな医療サービスを必要としている⽅のニーズに我々は⼗分応えられているのでしょうか?そして我々⻭科医師⾃⾝は、そんな現代の⻭科医療に夢や希望を抱けるのでしょうか?
また、保険では治療費を独⾃に設定できないため、経営に苦しむ⻭科医院は⾃費診療での価格競争を⾏うようになりました。インターネットの普及に伴い多くの医院がWebサイトを持つようになりましたが、治療費に関しては「クラウン⼀本○○万円」といったよ
うに、⻭科医師が⾃ら物の売買を⾏っているような表現をしてしまっているため、患者は物を買っているような感覚に陥ってしまいがちです。どこの⻭科医院も治療の価格以外の内容は似たりよったりで、判断材料に乏しくなってしまっています。
このように⻭科医療がシステム⾯でも情報⾯も画⼀化された状況下で、患者は⻭科医療機関の選択を⾏うことが⾮常に困難となっています。知識・経験・技術を備えた⻭科医師の仕事やその⼈格というよりも、「ちかい」「はやい」「やすい」「うまい」といったように、使⽤する材料、環境や設備など⾦銭的ものや利便性に⻭科医療⾃体の価値基準を⾒出してしまう傾向があります。
⼝腔の健康に対する無知と、⻑期的な安定への不安
忙しい⽇本の⻭科医療の現場は、「台所」と揶揄されるように、慌ただしく余裕のない状況です。そのため⻭科医師や⻭科衛⽣⼠と患者さんのコミュニケーションの時間は制限され、ほとんどの患者さんは⾃分の⼝腔内の状態について詳しく把握出来ていません。
忙しさのあまり、軽度の疾患に対して⻭科医師の多くは「こういうものです」や「⼤丈夫」の⼀⾔で⽚付けてしまっているため、安⼼した患者さんは⼝腔の健康に対する関⼼も薄くなり、⾃⼰決定が出来ない⻭医者任せの患者ばかりとなってしまっています。ま
た、⻭科疾患はその原因の多くが⽣活習慣によるものであるにも関わらず、現⾏制度ではメインテナンスが保険適応外とされており、予防医療に対する積極性が薄いと⾔わざるを得ません。⼀⽅で⻑期的な安定に疑いのあるCAD/CAM冠が採⽤されたり、治療⾃体もDlilling、Filling、BIlling に代表される「対症療法的な医療」が未だに中⼼となっており、原因の除去を前提とした⼝腔の健康の⻑期的な安定を⽬指す「原因除去」を前提とした医療を⾏うことが困難な状態がずっと続いています。
「完全⾃由診療開業」という選択肢のハードル
このような状況下では、患者さんは⻭の健康や⻭科の仕事に対する真の価値を⾒出せず、⻭科医師は患者さんから⼗分な信頼を得る事が出来ません。しかし患者さんの多くは、⾃分の事を⽣活⾯や社会的背景を含めて理解し、⾃分の⻭を⼤切に想い、⻑持ちさせてくれる、「⼼から信頼できる唯⼀無⼆の⻭科医師」を内⼼探し続けているはずです。⻭科医師の多くも、「⼀⼈⼀⼈の患者に⼗分な時間を割くことが出来、仕事に対して正当な報酬を受け取ることの出来る医療」を提供したいと思っています。そのために完全⾃由診療開業というスタイルは理想的ですが、⽇本ではあまりに前例が少なく、ハードルが⾼くなってしまっているのです。
EXD-Japanは、以上の問題点の解決を図るため、患者と⻭科医師が適切なWin-Winの関係を築くことの出来る「完全⾃由診療開業」という選択肢についての情報提供を⾏います。我々は、患者とより良い信頼関係を築き、⻭科医師⾃⾝の⼈間としての⾃⼰成⻑を促
すことの出来る「⻭科診療哲学」を基盤にした「⾃由診療」を⽬指す⻭科医師を養成することで、⻭科医師が仕事に夢や希望を持ち、患者と⻭科医師の双⽅が「⻑期的な⼝腔の健康と信頼関係を達成出来る⻭科医療」を選択出来る社会を⽬指します。